[国内] 『「人権・脱北民支援分科委員会、北朝鮮の人権改善と脱北民の定着支援を実践する現場中心の分科」 脱北民のライフサイクルに応じたカスタマイズ支援に向けた実践的な政策提案と活動』
- 諮問建議課
- 2025-05-15 ~ 2025-05-15
『「人権・脱北民支援分科委員会、北朝鮮の人権改善と脱北民の定着支援を実践する現場中心の分科」 脱北民のライフサイクルに応じたカスタマイズ支援に向けた実践的な政策提案と活動』
民主平統の人権・脱北民支援分科委員会(委員長イ・ジョンフン、幹事キム・ドンス)は、第21期に新設された分科委員会で、北朝鮮の人権改善と脱北民の定着支援という時代的課題に実質的に貢献することを目標としている。計55人の常任委員は、北朝鮮の人権問題に詳しい専門家、脱北民関連の専門家、各地域の活動家らで構成されており、北朝鮮の人権改善と政策提案を目的とした法定会議はもちろん、6回にわたる特別活動を通じて現場の声を政策に反映する実践中心の活動を展開している。
文:クォン・ヘジン(統一研究院監査室長&民主平統常任委員)
写真:人権・脱北民支援分科委員会
2025年第1四半期の人権・脱北民支援分科委員会会議が、事務局1階の会議室で開催された。
第21期に新たに発足した人権・脱北民支援分科委員会
新設された人権・脱北民支援分科委員会は、△北朝鮮の人権改善に向けた国内外での協力、△北朝鮮住民の生活の質向上に向けた協力と人道支援、△離散家族の再会、国軍捕虜・拉北者・抑留者の送還など家族共同体の回復、△北朝鮮の女性・児童・障害者など社会的弱者の支援、△北朝鮮離脱住民の安定的な定着に向けた支援など、さまざまな活動を展開している。
同委員会は、脱北民の人権保護と国内への定着、北朝鮮住民の人権問題、拉北者の送還など、政府が解決すべき重要課題に注目してきた。特に国際会議への参加をはじめ、ハナ院やハナセンター、グループホーム、人権博物館など主要な現場を訪問し、その過程で収集した現場の声を反映した政策改善の方向性を政府や国際社会に提言することに努めている。
専門家と脱北民が共に参加する実践型委員会
同委員会は、専門性と現場経験を兼ね備えた委員たちで構成され、注目を集めている。韓国の初代人権大使を務めたイ・ジョンフン委員長は、現在、統一未来企画委員会の委員長として活動しており、北朝鮮人権分野の代表的な専門家の一人とされている。一方、北朝鮮外交官出身のキム・ドンス幹事は、北朝鮮の人権改善に向けて活発な活動を行い、国内外で多くの賞を受賞している人権活動家だ。
特に注目すべきは、カン・チョルファン北朝鮮戦略センター代表、キム・グモク=キム・グモク料理専門学院院長、キム・ジウン=ザ・ウェルセム韓方病院副院長、パク・ジナ=チナン医院代表院長、イ・ヨンチョル=㈱LTK代表など、北朝鮮出身の常任委員7人が参加している点だ。各界各層で活躍している彼らは、医療・教育・経済・社会福祉などさまざまな分野で活躍しながら、脱北民からの声を政策に反映する役割を担っている。
同委員会には彼らのほかにも、法曹・医療・福祉・宗教・企業などさまざまな分野で豊富な経験を積んできた常任委員らが参加し、北朝鮮の人権改善と脱北民の安定的な定着を実現する有効な政策の方向性を探ってさまざまな取り組みを重ねている。
北朝鮮人権と脱北民支援に関する主な活動と成果
第21期の人権・脱北民支援分科委員会は、2023年と2024年に計6回の特別活動を行い、北朝鮮の人権改善と脱北民の韓国社会への定着に向けた重要な取り組みを行っている。
2023年9月、「第20回北朝鮮自由週間」に合わせて開催された「国内外の北朝鮮人権活動家激励懇談会」では、イ・ジョンフン委員長やカン・チョルファン委員、スザンヌ・ショルティ北朝鮮自由連合代表らが出席し、北朝鮮人権活動に携わるNGOとの協力のあり方について議論した。10月には、約20人の常任委員がハナ院(安城)を訪れ、脱北民を対象とした社会適応教育課程を視察し、安定的な定着に向けた意見交換を行う懇談会を開催した。
11月には、ウェスティン朝鮮ソウルで「北朝鮮住民のデジタル自由化シンポジウム」を共催した。北朝鮮の人権とデジタル自由化の問題が取り上げられた同シンポジウムでは、イ・ジョンフン委員長の開会挨拶に続き、マイケル・カービー元COI委員長の基調講演が行われた。ロバート・キング元米国務省北朝鮮人権大使や、マルズキ・ダルスマン元国連特別報告者などの主要関係者が出席し、北朝鮮の人権とデジタル自由化における実践的役割を模索した。
2024年も積極的な活動を展開した。2月には、NKDB北朝鮮人権博物館と京畿西部ハナセンターを訪れ、脱北民の包摂に向けた政策的役割について議論し、現場の困りごとに耳を傾けた。5月には、大韓劇場で行われた北朝鮮人権映画『トトリ(ドングリ)』の試写会に参加し、制作を手がけたキム・ドンス幹事と主演俳優たちの感想を聞き、文化コンテンツを通じて北朝鮮の人権状況を発信する方法について議論した。
11月には、大田広域市と忠南・錦山郡にある脱北民支援施設を訪れ、脱北民定着支援事業の関係者らと協力のあり方について議論した。また、脱北民専用の追悼施設である「西台山追慕公園」を訪れ、今後の運営の方向性について話し合い、脱北民の子どもを保護する施設「東西南北共同生活家庭」に支援金を届けた。
人権・脱北民支援分科委員会は2025年も、さまざまな現場活動を推進し、北朝鮮の人権改善と脱北民の安定的な定着に向けた取り組みを継続していく予定だ。また、これにより、各地域で脱北民が直面している多様な問題をより深く理解し、政策的な対応策を講じていく考えだ。
2024年4月、京畿西部ハナセンターを訪れ、管轄地域の脱北民の困りごとに耳を傾けた。
2024年5月、大韓劇場で行われた北朝鮮人権映画『トトリ(ドングリ)』の試写会に参加し、制作を手がけたキム・ドンス幹事と主演俳優たちの制作にまつわる思いを聞いた。
-
ご覧になった情報に満足ですか?