韓半島平和共存の実現に向けた「グローバル・ロードマップ」を構想、民主平統第22期米州地域会議
- 機関紙「平和統一」 第223号
- 2026.09.01
韓半島平和共存の実現に向けた「グローバル・ロードマップ」を構想、民主平統第22期米州地域会議

9月2日、李在明大統領と米州地域の諮問委員たちは「平和の誓い、実践の約束」パフォーマンスを行い、韓半島の平和共存と共同成長に向けた思いを一つにした
韓半島の平和共存は、世界の共感と支持を得ることで、より早期に実現することが可能になる。
その実現に向けて、米州大陸を舞台に草の根市民公共外交活動に取り組んでいる民主平統諮問委員たちが、9月1日から4日までの間、仁川・インスパイアリゾートで開催された「民主平統第22期米州地域会議」に出席した。今回の会議には、米州地域の諮問委員1122人(会場724人、オンライン398人)が会場・オンラインで参加した。
諮問委員たちは、韓半島の新たな時代を早期に実現したいという思いと集合知を結集させ、平和共存に向けた市民公共外交活動の具体的なロードマップを模索した。
韓半島平和共存への思いを胸に故国へ
「韓半島の平和共存に向けた国際連携」をテーマに、9月1日(火)、仁川・インスパイアリゾートで「民主平統第22期米州地域会議」が幕を開けた。この日は、米州地域の諮問委員たちが会議に出席すべく、続々と故国の地へ。最短でも10時間を超えるフライトを経て故国を訪れた彼らの顔には、久しぶりの帰国の喜びと米州地域会議への期待感があふれていた。
参加登録と宿泊施設へのチェックインの後、諮問委員たちは、早速午後から活動を開始。青年諮問委員たちは、青年分科委員会ネットワークのデイプログラムに出席し、キム・ヨンジュン国防大学教授による特別講演を聴いた後、グループ討論と交流活動を行った。一方、公共外交分科委員会所属の諮問委員たちは、各協議会が展開する平和統一公共外交活動について共有し、方向性を話し合うワークショップを実施。その中で、「平和統一100万インタビュー」の活性化方法について議論を重ねた。また、米州地域会議や協議会で幹部を務める諮問委員たちが出席する懇談会も行われた。
午後のスケジュールを終えた諮問委員たちは、翌日に開催されるイベントに関するオリエンテーションや、カン・チャンイル首席副議長が主催する歓迎晩餐会に出席し、自由な雰囲気の中で互いの近況や韓半島の平和共存に対する意見を忌憚なく話し合った。今回のイベントがスムーズに進むことを暗示する、象徴的な時間となった。

カン・チャンイル首席副議長は、南北の平和共存と共同成長に向けて一緒に歩んでいきたいと強調した
9月2日 韓半島の平和共存に向けた道しるべを共有
9月2日、開会式を皮切りに、「第22期米州地域会議」が幕を開けた。イ・ジェス米州副議長は開会挨拶で、「米州大陸の諮問委員が一堂に会するのはなかなかない機会。故国で皆さんにお会いできて感無量です」と、出席者たちの献身に敬意を表した。その上でイ米州副議長は、「米州地域の諮問委員は、現地の人々が平和や共存といった未来志向の価値を土台に韓半島を見つめることができるよう、草の根の市民公共外交活動に活発に取り組んでいる」とし、「今回の米州地域会議を通じて、韓半島平和共存の実現に向けて諮問委員の皆さんの知恵と能力を結集させ、これから展開する活動の具体的なロードマップを考えていきたい」と大きな声で開会を宣言した。

イ・ジェス米州副議長は、「第22期米州地域会議」の開会を宣言し、海外諮問委員の役割を強調した

パン・ヨンスン事務局長は、第22期民主平統の5大中核推進事項と2026年の業務の方向性について説明した

チョン・ドンヨン統一部長官は、韓半島の平和共存に向けた政府の政策の方向性と米州地域諮問委員の役割について説明した

諮問委員たちは、みんなで「平和の誓い、実践の約束」パフォーマンスを行いながら、韓半島の平和共存を早期に実現するために実践を続けていく決意を新たにした
カン・チャンイル首席副議長は基調演説で、愛国心をもって市民公共外交活動に取り組んでいる諮問委員たちに感謝の意を表明。過去数十年間に及ぶ、外国人の韓国への理解不足と情報不足を埋め合わせて余るほどの大躍進を遂げ、「代替不可能な国・韓国」として強固な地位を確立した我が国の成長ぶりを多方面から語った後、カン首席副議長は、「私たちはここからさらに一歩進んで、韓半島平和共存の時代を切り拓かなければならないという重い使命を負っている」と述べた。また、そのためには、休戦状況を終息させる終戦協定を結ぶことで、韓半島を平和地帯にしなければならないと強調した。カン首席副議長からの「南北の平和共存と共同成長に向けて、みんなで思いを一つにして、一緒に歩んでいきましょう」という掛け声に、諮問委員たちは大きな拍手で応えた。
続いて登壇したパン・ヨンスン事務局長は、△議論・熟議型の会議への転換、△平和統一100万国民インタビュー、△平和統一社会的対話、△平和共存教育の強化、△諮問会議の活動力の強化など、第22期の5大中核推進事項を中心に、2026年の民主平統の業務推進状況を報告した。その後の政策説明セクションでは、チョン・ドンヨン統一部長官が李在明政府の政策を詳細に説明した後、「韓半島平和共存政策が成果を上げることができるよう、米州地域諮問委員の皆さんにはぜひお力添えをいただきたい」とメッセージを伝えた。
午後には、「平和共存政策対話」が、民主平統の議長・李在明大統領が出席して開催された。カン・チャンイル首席副議長の挨拶、パン・ヨンスン事務局長の業務報告に続いて、米州地域の諮問委員たちの活動の様子を映像で確認した李在明大統領は、「韓半島の平和共存に向けた国際連携と海外諮問委員の実践的役割」をテーマに政策提言を行った3人の諮問委員の声に耳を傾けた。米州地域会議幹事のイ・インスク諮問委員、カナダ・トロント協議会のキム・ウヒョン諮問委員、南米西部協議会のソク・ダイアナ常任委員はそれぞれ、△平和統一公共外交活動で切り拓く韓半島の平和、△在外同胞と一緒に叩く、南北交流の扉、△次世代の在外同胞の平和・統一に対する意識向上の方法、をテーマに韓半島の平和共存の実現に向けて多様な政策を提言し、李在明大統領は発表が終わるたびに心からの拍手を送った。
「遠路はるばるお疲れ様でした」と温かい言葉で挨拶を始めた李在明大統領は、「韓国は今、世界と緊密につながっているが、最も身近であるべき南と北は、依然として、完全に断絶している」とし、「80年以上をかけて築かれた壁は、待っているだけでは崩れない。だからこそ私たちが動かなければならない」と強調。加えて、そのための道しるべとして、△頭の中の分断を取り除いて、行動をもって実践する「包摂的な平和共存」、△緊張の要因を取り除き、実質的な安全を確保する「安定的な平和共存」、△韓半島の平和を実現することで、世界の平和に貢献する「責任ある平和共存」の「3大平和共存方策」を示した李大統領は、「韓半島平和の主役であり当事者は、他でもない私たち」だとし、「後代の人々が平和で、安全で、統一された国で幸せに暮らせるよう、私たちが努力しなければならない」と呼びかけた。諮問委員たちは、壇上から降りてきた李在明大統領と一緒に「平和の誓い、実践の約束」パフォーマンスを行い、韓半島の平和共存を早期に実現すべく、努力をたゆまず続けていく決意を新たにした。

キム・ミンチョル在外同胞庁次長は、同胞政策や主な懸案事項について説明しながら、米州地域の諮問委員たちとコミュニケーションを深めた
ユ・ホンジュン国立中央博物館館長は、諮問委員を対象に、韓国の文化や歴史に込められた様々な意味について語った

「平和のOXクイズ」では、諮問委員たちが参加し、平和に関する問題にチャレンジした
プログラムに参加した諮問委員たちが色カードを掲げ、自分の考えを表現している
9月3日 違いを尊重し、平和共存能力を強化
諮問委員たちは翌日の9月3日、午前9時から2時間にわたり、協議会ごとに定期会議を行い、それぞれの地域における懸案事項と韓半島平和共存政策との接点を探り、それをもとに今後の活動について考えた。その後、メイン会場に集まった諮問委員たちは、キム・ミンチョル在外同胞庁次長とともに、政府の上半期の在外同胞政策の成果と下半期の推進課題を精査した。
昼食の直後は、ユ・ホンジュン国立中央博物館館長による「一足先にめぐる北朝鮮の文化遺産」と題した特別講演が行われた。ユ・ホンジュン館長は、金剛山・開城・平壌・元山・咸興・白頭山などにある文化遺産や食文化を題材に、自身の北朝鮮滞在経験を交えながら楽しく語ってくれた。講演の後、ユ館長からの「1日も早く南北交流が再開し、皆さんと一緒に北朝鮮の色々な場所を歩き回りたい」との発言に、期待混じりの歓声が上がった。
他地域の諮問委員と積極的にコミュニケーションをとったり、38線(軍事境界線)を越えて一つになる韓半島への思いを込めて38回の縄跳びに挑む「38ジャンプチャレンジ」に参加したりと、充実した休憩時間を過ごした諮問委員たちは、いよいよこの日のメインプログラムである「ラウンドテーブル」へ。
「韓半島の平和共存に向けた海外諮問委員の役割」をテーマにしたラウンドテーブルでは、多様な意見交換を促すため、地域や年代などを考慮してグループを組み直した。テーブルごとに自己紹介を終えた諮問委員たちは、QRコードを使って「自分にとって平和とは○○」に入る言葉を送信。安らぎ・幸福・希望・尊重・コミュニケーション・愛などのキーワードが目立つインフォグラフィックを通じて、平和に対する多様な考えに触れる貴重な時間となった。続く「平和のOXクイズ」では、各テーブルの代表者が立ち上がり、クイズに挑戦。すべての諮問委員が最後まで問題に集中する姿が印象的だった。
楽しいウォーミングアップの後、諮問委員たちは、米州地域の諮問委員から提出された255件の政策提言を多角的に分析しながら、学びを深めた。その後、米州地域の諮問委員を対象に行った事前アンケート調査の結果を踏まえたテーマで議論を実施。「我が地域における韓半島平和共存に向けた活動計画」が議論のメインテーマとして提示され、諮問委員たちは細かな質問ごとに自身の考えと一致する色のカードを高く掲げて意見を発表する「信号機討論」に積極的に参加した。「韓半島の平和共存に向けた国際連携のあり方」や「民間外交官としての海外諮問委員の役割を考える」をテーマにしたラウンドテーブルも、活気あふれる雰囲気の中で行われた。議論のテーマごとに行われたリアルタイム共感投票の結果を確認しながら、今後の協議会活動の方向性を考える時間も設けられた。その過程で諮問委員たちは、尊重と傾聴の姿勢を持ち、互いの考え方が違うだけで間違っているわけではないことを絶えず意識することで、韓半島の平和共存を実現する上で欠かせない能力を高めることができた。
ラウンドテーブルの最後を飾る「約束の時間」では、パン・ヨンスン事務局長とイ・ジェス米州副議長が登壇し、韓半島平和共存時代の主役となる若い世代に向けて、活動への参画を呼びかけ、平和共存人材を育てていくことを提案。また、そのための支援を惜しまないと語った。
現地における平和共存活動拡大の基盤を整備
翌日の9月4日には、DMZ平和統一祈願ウォーキングイベント、平和の現場めぐり、国内協議会との交流など、地域協議会ごとに充実した活動を行った。政府が推進している韓半島平和共存政策への理解を深め、それを実現するための国際連携を強化する有意義なイベントとなった「第22期米州地域会議」は、米州地域の諮問委員が今後現地で展開する平和共存活動を支える大切な基盤となるだろう。

諮問委員たちが一緒に「38ジャンプチャレンジ」に挑み、笑いと活気あふれるふれあいの時間を過ごした
多彩なステージが繰り広げられ、韓半島の平和共存に向けた国際連携の意義を一層深めた
<米州地域会議諮問委員からの政策提言>
平和統一公共外交活動で
切り拓く韓半島の平和

米州地域会議幹事
イ・インスク諮問委員
見知らぬ土地で生活の基盤を築いてきた米州地域の同胞たちは、韓人有権者の声が韓半島の平和を支える力につながるよう、多方面から取り組んできました。
これまでの1年間、米州地域の諮問委員たちは、各地域の連邦議員に会い、韓半島の平和に対する関心と協力を要請してきました。議員たちは、韓半島の平和と安定に向けて米議会として協力していきたいとの意向を表明しています。米中首脳会談を控えた5月、米国のある市民団体と一緒に「韓半島の平和に向けたホワイトハウスへの手紙発送」キャンペーンを展開し、韓半島における平和定着に向けた米州地域同胞社会の意志を米国政府に伝えました。一方、韓半島の平和共存に対する現地の人々の共感と支持を得るために、各地域で現地の人々を対象に「平和統一100万インタビュー」や「38ジャンプチャレンジ」などを実施しました。
このように、海外の各地で展開されている平和統一公共外交活動が単発のイベントで終わることなく、継続的に行われるように、より一層のご関心とご支援をお願い申し上げます。
在外同胞と一緒に叩く
南北交流の扉

カナダ・トロント協議会
キム・ウヒョン諮問委員
カナダは、韓国と密接な協力関係にあると同時に北朝鮮とも外交関係を維持しており、南北関係の改善において新たなルートとしての役割を果たすことができる国です。カナダの同胞社会は、このような認識をもとに、韓半島における平和定着に向けた活動に取り組んできました。特に平壌科学技術大学の設立と運営を支援し、教授陣を派遣したほか、南北と諸外国が共に参加する協力事業を継続してきました。
こうした経験を活かし、カナダ・トロント協議会は今年2月、私の母校であるトロント・ヨーク大学と平壌科学技術大学との間で業務協約を結び、北朝鮮からの留学生と在外同胞の若者が交流できる機会を設けようとしました。一方、カナダ・バンクーバー協議会は、カナダ国籍を持つ諮問委員や在外同胞が北朝鮮の人々と自然に交流できるよう、元山葛麻地区への平和観光を推進しました。
2つの協議会の取り組みは、国内外の状況により、実行には至りませんでしたが、「難しくても叩けば開く」という議長のお話のように、難しい状況の中でも挑戦と実践を続けていきたいと思っています。こうした活動をスピード感をもって進めていくために、南北の交流・協力の活性化を図るための2つの方法をご提案したいと思います。
に推進できるように、南北の交流・協力を支援する政府としての施策を講じていただきたいと思います。
二つ目、韓国の強力な外交力を活かし、カナダ・ベトナム・シンガポールなど、南北の両方と外交関係を維持している国々とともに南北交流・協力ネットワークを構築することができれば、韓半島の平和共存を実現する機会が広がると思います。
次世代の在外同胞の
平和・統一に対する意識向上の方法

常任委員(南米西部協議会)
ソク・ダイアナ諮問委員
アルゼンチンには、25年前、現地の同胞たちと南米西部協議会が韓半島の平和への願いを込めて整備した「統一園」があります。
今年の8月8日、南米西部協議会は、この統一園でジュニア平統の生徒たちと一緒に「韓半島平和祈願絵画コンテスト」を開催しました。統一園に込められた上の世代の思いが、次世代の希望へとつながる有意義なイベントとなりました。
ジュニア平統活動は、米州各地で活発に行われています。米国のロサンゼルスでは、ジュニア平統の生徒たちが韓半島問題をテーマに議論を行い、サンフランシスコのジュニア平統の生徒たちは、中国・青島のジュニア平統の生徒たちと平和への思いを語り合いました。また、南米西部協議会も、母国への誇りと平和への夢を育むイベントである「ジュニア平統カンファレンス」を開催しました。
7月のユーラシア地域会議で議長は、「海外青年委員が中心となってジュニア平統の育成に取り組んでほしい」とおっしゃいました。それを具体化するための方法を、議長と諮問委員の皆さんにご提案したいと思います。
諮問委員の皆さん。統一園、徐載弼記念館、島山安昌浩先生史跡地など、同胞社会の歴史と韓半島の平和への願いが込められた米州地域内の歴史的空間を、次世代向け平和教育のための大切な資産として積極的に活用していただきたいと思います。
尊敬する議長。海外の青少年が母国を訪れる機会を増やしていただきたいと思います。韓国の文化に関心を持っているけれど、韓国を訪れる機会が少ない海外の青少年に、韓国への理解と誇りを深め、平和への希望を育むための母国訪問の機会をより多く提供できれば、次世代とともに韓半島の平和を実現できると確信しています。
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