第22期民主平統 米州地域会議議長 激励の言葉
- 機関紙「平和統一」 第223号
- 2026.09.01
第22期民主平統 米州地域会議議長 激励の言葉

第22期民主平和統一諮問会議・米州地域諮問委員の皆様。
長距離の移動、交通費も相当なものになったのではないでしょうか。遠路はるばるお越しいただき、また大韓民国の統一と平和問題にご関心を寄せていただきまして、誠にありがとうございます。南米からお越しいただいた方もいらっしゃると聞きました。私もこの前、南米に行ってまいりましたが、本当に遠かったですね。皆様のその情熱、忘れずに大切にしたいと思います。
ここ仁川は、我が国の近現代史において、そして米州地域の同胞の皆さんの歴史においても、特別な場所です。
今でこそ仁川は、韓国への玄関口であり、最先端の国際都市ですが、約100年前に「済物浦」と呼ばれていた時代、ここは当時の先人たちが職を求めてハワイやメキシコ行きの船に乗り込んだ、涙の港町でもあります。
私たちの先人たちは、強い日差しが照りつけるエネケン農場で仕事に励みながら、収入の一部を独立資金として故国に仕送りしました。学校を建てて子どもに韓国語を教え、昼間は畑仕事を、夜は軍事訓練をさせて、独立軍の将校を育てたのです。
離れるときに、国は皆さんを守ることができませんでしたが、むしろ皆さんは故国を守ってくれました。今私たちがいる「代替不可能な国・韓国」は、わが国民と同胞の皆さんが、血と涙を流して作り上げたものです。
その思いが今日までも脈々と受け継がれていることを決して忘れていません。100年以上もの間、献身的に取り組み続け、愛情を注いでいただいたことに深く感謝申し上げます。これからは大韓民国が、皆さんをしっかり守ります。
韓国は今、世界と緊密につながっています。1万社に及ぶ韓国企業が世界各地に進出しており、 年間5000万人が韓国を行き来しているといわれています。しかし、最も身近であるべき南と北は、依然として、完全に断絶しています。共に前進できる力を、互いに対峙し、対決することに浪費しています。誠に不幸なことであり、必ず変えなければならない残酷な現実です。
80年以上をかけて築かれた壁です。待っているだけでは崩れることはないでしょう。だからこそ、私たちが動かなければなりません。ただし、急ぐことなく、向かうべき先を明確にしてから動くことが大切です。
この前、光復節慶祝辞で「3大平和共存方策」について申し上げたことがあります。頭の中の分断を取り除いて、行動をもって実践する「包摂的な平和共存」、緊張の要因を取り除き、実質的な安全を確保する「安定的な平和共存」、韓半島の平和を実現することで、世界の平和に貢献する「責任ある平和共存」です。
道しるべは示されました。今は前進あるのみです。諮問委員の皆さんが実践方法を考え、先頭に立っていただけると信じています。包摂的な平和共存のためには、当然ながら互いに尊重し合う必要があります。平和はみんなが同じ考えを持つことではなく、互いの違いを尊重し合うことから始まります。自分と違う考えを聞いて、一緒に生きる方法を学ぶことです。他の民族とも一緒に暮らしている米州地域の同胞の皆さんの経験と役割が大きな助けになるでしょう。
安定的で責任ある平和共存のためには、平和を制度・仕組みとして定着させる必要があります。国内政治の変化や国際情勢の変動により緊張が高まることが二度とないよう、対立と対決を前提とした停戦体制を、協力や繁栄の基盤となる平和体制へと変えていかなければなりません。
トランプ大統領の決断により、韓半島情勢に変化の可能性が若干ながら出てきた今、米朝間の信頼構築と対話再開に向けた建設的な議論ができる環境を、私たちが整えていく必要があります。
韓半島の平和は、私たちだけの問題ではありません。近くは北東アジアの安定、遠くは世界平和のための重要課題です。このような重大な課題の直接の当事者として、戦時作戦統制権の移管を通じて、その責任を果たしていきたいと考えています。米州諮問委員の皆様にも、格別のご関心を寄せていただき、お力添えをいただけると確信しています。
そのためには、お住まいの国の専門家、そして議会、市民とのコミュニケーションが非常に重要です。第22期民主平統の中核事業である「100万世界市民インタビュー」にも積極的に取り組んでいただきたいと思います。皆様の周りから平和の価値について発信していけば、ゆくゆくは世界中の人々が韓半島平和への道を共に歩むパートナーになってくれると確信しています。
尊敬する国民の皆様、そして米州諮問委員の皆様!韓半島平和の主役であり当事者は、他でもない私たちです。私たちが自ら判断し、自ら動いてはじめて、私たちの言葉に重みが出てくるでしょう。そして我が大韓民国は、それができる力を持っています。そう思いませんか?
援助を受ける国から援助を提供する国になりましたし、世界最短で産業化と民主化を同時に成し遂げた偉大な大韓民国です。今や大韓民国は、世界が先に声をかける「代替不可能な国」となっています。
「今ここにいる私たちが、その運命に責任を持つ」
厳しい環境の中でも新天地に根を下ろしたメキシコ移民の歴史を扱った小説の一節といわれています。南北対話の時計は、7年間止まったままです。壁はより高くなっており、道は見えていません。それでも、歩かなければなりません。私たちが先頭に立って歩けば、そこが道になります。
「今ここにいる私たち」が、道を作らなければなりません。それがまさに私たちの世代の責任であり、使命だと思っています。123年前、済物浦の港を発った方々にも道はありませんでした。存在しない道を作り、そこを歩いていったのです。
諮問委員の皆さんの力が、改めて求められています。
先代の同胞の皆さんが、苦難を乗り越えて、独立を支援したように、今度は韓半島平和の実現という積年の願いを叶えるために知恵を集め、実践に取り組んでいただけると信じています。そう信じてもいいですか?
地球を半周し、高い交通費を払って、ここまでお越しいただいていますが、ここまでのこの会議がご満足いただけるものになっているか心配です。それでも大韓民国は、皆さんに心配をかける国から、皆さんのことを心配し、支えられる程度にはしっかりしてきましたし、成長もしています。誇らしく思いませんか?
そして韓半島が分断されてからとても長い時間が経ったように感じますし、人々の関心が薄くなっているようにも感じますが、歴史の長い目で見れば、私たちが別れている時間はとても短い刹那にすぎません。数百年、千数百年を経て統一された国々を、私たちは世界の歴史の中で目にしてきたではありませんか。
私たちの努力で、また皆様の努力で、私たちの次の世代が統一された、平和で安全な国で希望を謳歌しながら幸せに暮らせるよう、一緒に作っていきましょう。
お会いできて嬉しいです。ありがとうございます。
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