民主平和統一諮問会議

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時間と国境を越えて 韓半島平和の新たな地図を描く、第22期民主平統ユーラシア地域会議

  • 機関紙「平和統一」 第222号
  • 2026.07.01

時間と国境を越えて 韓半島平和の新たな地図を描く、第22期民主平統ユーラシア地域会議

 

 

住む国は異なっても、「平和共存」への熱い思いは同じだった。

 

6月30日から7月3日までの間、仁川・インスパイアリゾートで開催された「第22期民主平統ユーラシア地域会議」は、李在明政府発足後初の海外地域会議であると同時に、約100カ国から1023人の諮問委員が会場に集い、約400人がオンラインで参加した、史上最大級のイベントとなった。彼らは3泊4日の日程で学びを深め、議論を交わしながら、海外で韓半島の平和に向けたメッセージを発信する民間外交官としての「青写真」を描いた。

 

 

4つの地域会議を代表し、キム・イジュン、ソ・マンギョ、チェ・ブンド、キム・ジョムベ副議長による開会挨拶が行われた

 

平和への旅路、一つにつながって

 

1日後にユーラシア地域会議の開催を控えた6月30日。仁川・インスパイアリゾートのロビーは、世界各地から集まった諮問委員で賑やかな雰囲気に包まれていた。普段の仕事を休み、世界約100カ国から故国を訪れた1023人の諮問委員たち。アフリカ協議会のホ・ヒジン諮問委員は、ケニアからドーハを経由して丸一日のフライトを経て会場にたどり着いた。

 

「他の地域協議会はどのような環境でどのような活動をしているのか。私たちを一つにまとめる価値とは何なのか。それが知りたくてはるばるやってきました。面と向かって一緒に学びながら、より多くの委員の方とつながりを深めたいと思っています」

 

初対面のぎこちなさは、「民主平統諮問委員」という共通のアイデンティティのもと、いつの間にか消え去っていた。みっちりと詰まったスケジュールをこなしながら、学びに取り組み、合間の「隙間」を縫って互いの考えや悩みを共有する議論が行われた。それぞれの地域協議会で活動しながら感じたことを素直に語り合い、公共外交活動のノウハウを共有する場面が見られ、今回の4日間のイベントが、互いの経験を重ね合わせながら実践的な答えを探る場になることが予感された。

 

7月1日|K-民主主義の光、韓半島に平和を灯す

平和共存に向けた、憲法機関としての使命を確認する

 

7月1日午前、開会式とともに、ユーラシア地域会議は幕を開けた。日本、中国、アジア太平洋、欧州・中東・アフリカの4つの地域会議を代表して、キム・イジュン、ソ・マンギョ、チェ・ブンド、キム・ジョムベ副議長が順番に登壇。大陸は違えど、開会挨拶が目指すところは一つに収斂していた。それは、異国の地で祖国の平和統一のために取り組んできた人たちへの感謝の表明、そして「民間外交官」としての責任を果たしてほしいという呼びかけだった。

 

「昨夜はぐっすり眠れましたか?祖国で素敵な夜を過ごされたのではないかと思います」と、温かい挨拶の言葉を述べたカン・チャンイル首席副議長は基調演説で、ユーラシア地域の情勢と今後の機会について語った。カン首席副議長は、激変する国際情勢の中で「韓半島の平和共存」は世界と連携して取り組むべき共通の課題だと強調。また、海外諮問委員に対し、各地で韓国と現地社会をつなぐ民間外交官として平和と協力の価値について発信してほしいと呼びかけた。続いて登壇したパン・ヨンスン事務局長は、第22期発足後の主な活動について報告し、具体的な実践の方向性を示した。

 

その後、チョン・ドンヨン統一部長官から、「李在明政府の韓半島平和共存政策」に関する説明があった。チョン長官は、ドイツ式吸収統一論の限界を冷静に指摘し、「体制の尊重」「吸収統一の排除」「敵対行為の中断」という、李在明政府の対北政策の3つの軸を明確に強調した。

 

 

政策対話と提言を通じて平和の基盤を固める

 

議長・李在明大統領が出席して開催された「平和共存政策対話」は、世界中から集まった諮問委員たちが一つになり、政策へのビジョンと実践への意志を語り合う場となった。カン・チャンイル首席副議長は挨拶で、先端産業をリードし、「グローバル責任強国」へと飛躍した韓国の現在地に触れながら、「コリア・プレミアム」の時代を切り拓くためには、停戦体制から平和体制への移行を実現する必要があると強調した。次に登壇したパン・ヨンスン事務局長は、第22期の発足後、世界各地で行ってきた主な活動の推進状況を体系的に報告し、対立を止めてコミュニケーションを開くという、民間外交官としての実践の方向性を示した。

 

続く政策提言では、海外の現場で活躍している4人の諮問委員が順番に登壇し、各地域の特性を活かした公共外交活動の展開方法を提案した。ハン・ジョンテ オーストラリア協議会諮問委員による「国際スポーツ大会を媒介にした南北交流のきっかけづくり」と題された発表を皮切りに、イ・ウンジュ中・東部欧州協議会諮問委員は「文化芸術を通じたK-平和への共感の拡大」を、カン・ジェジュ東南アジア北部協議会会長は「韓国戦争参戦国ネットワークを活かした平和統一公共外交活動の実践方法」を、トン・ウソク日本地域会議青年委員長は「海外における独立運動遺跡の次世代向け平和教育拠点への転換」をそれぞれ提言した。スポーツや文化、国家報勲(国家功労者への礼遇)、次世代向け教育など、多角的な視点から生まれた彼らの声は、各地域の環境に合わせて平和に関する議論を広めていくための具体的な青写真だった。

 

最後に登壇した李在明大統領は、「停戦体制から平和体制への移行を実現しなければならない」とした上で、「固く閉ざされた北朝鮮の扉を叩き続けなければならない」と述べ、対話を継続していくことの価値を強調した。加えて、「体制の尊重」「吸収統一の排除」「敵対行為の中断」という確固たる原則を改めて確認し、海外諮問委員に対して、韓半島における平和を実現するための堅固な基盤になってほしいと呼びかけた。

 

 

 

チョン・ドンヨン統一部長官は、韓半島平和共存政策のビジョンと民主平統の役割を強調した

 

 

 

パン・ヨンスン事務局長は、第22期の発足後、世界各地で行ってきた主な活動について報告した

 

 

 

李在明大統領は激励の言葉で、海外諮問委員に対し、韓半島の平和共存に向けて連携し実践することを強調した

 

1023個の光でつながった平和のネットワーク

 

「平和共存の光」パフォーマンスを通じて、世界各国の諮問委員が思いを一つにし、グローバル平和ネットワークを完成させた

 

平和共存に向けた確固たる意志は、メインイベントの最後を飾った「平和共存の光」パフォーマンスを通じて、「目に見える感動」となった。諮問委員たちがフィンガーライトを手に構えている中、ホールの照明が暗転。司会の呼びかけに応じて、大陸ごとに光のリレーが始まった。北東アジア平和の軸である中国を皮切りに、近い隣国・日本、共生・協力関係にある南アジア、オセアニア、中央アジア、欧州、中東、そして平和のネットワークの最後のピースであるアフリカへ。諮問委員たちが順番に立ち上がり、光を灯した。会場に出席できなかった米州地域の委員たちの心を込めた成長の光が加わり、世界各地で灯った小さな光がステージの中央に集結。そこに李在明大統領が最後の平和の光を灯し、ついに大きな平和のネットワークが完成した。

 

「ホールを埋め尽くした1023個の光が大きく波打つ素敵な光景を見ながら、民間外交官としてのつながりを実感しました。小さな光が集まって大きな光の海になったように、ここで育んだ連帯の記憶を胸に帰国し、平和共存と共同成長のビジョンを生活の中で黙々と実践していきたいと思います」(マ・ソンヨン広州協議会諮問委員)

 

暗闇を鮮やかに彩った平和の光。それは、それぞれの地域に戻ってからも韓半島平和への道を照らし出す実践の約束だった。

 

 

 

政策提言では、ハン・ジョンテ オーストラリア協議会諮問委員、イ・ウンジュ中・東部欧州協議会諮問委員、カン・ジェジュ東南アジア北部協議会会長、トン・ウソク日本地域会議青年委員長の発表が行われた

 

 

「3泊4日の間、1023人の諮問委員は海外での公共外交活動にまつわる悩みを共有し、互いの経験から実践的な答えを導き出した。ユーラシアを越えて、世界約100カ国で韓半島平和の実現に取り組む民間外交官たち。彼らがそれぞれの地域で描く新たな平和の地図が、より鮮やかなものになることを期待したい」

 

 

 

出席者たちはラウンドテーブルに参加し、現場でのさまざまな経験を共有しながら、協力・連携に向けた議論を深めた

 

 

 

7月2日|熟議と共感が生み出した集合知

111のラウンドテーブル、1023人の知恵を集める

 

3日間の日程の中でグッと距離を縮めた諮問委員たちの絆は、7月2日の午後に行われた「ラウンドテーブル」で鮮やかな光を放った。ラウンドテーブルを囲んだ1023人の委員は、 事前に集められた約600件の政策提言の分析結果を共有し、本格的な議論に入った。

 

日本・中部、中国・上海、アジア太平洋のオーストラリアなど6地域の優秀事例発表会は、単なる成果発表の場を超えて、互いの思いをつなぐ連携の場となった。慣れない言語や文化のバリア、現地社会の無関心の中で平和統一の必要性を訴えてきた経験と、その中で得られた独自の知恵や活動。厳しい環境の中で有意義な成果を上げてきた仲間たちの足跡をたどりながら、委員たちは公共外交活動を続けていくための貴重な学びと勇気を得ることができた。

 

こうした共感をもとに、さまざまな形で議論が行われた。アイスブレイクを兼ねた「平和のOXクイズ」を皮切りに、「韓半島の平和共存に向けた国際連携のあり方」や「民間外交官としての海外諮問委員の役割を考える」などの重厚なテーマが与えられた。各質問に対して、自分の考えと一致する色のカードを掲げる「信号機討論」で共通の意見を探り、スマートフォンで政策の優先順位をリアルタイムで投票し、「みんなの考え」を確かめた。しっかりと熟議を重ね、共通の実践宣言文を導き出した2時間30分は、それぞれが歩んできた平和の足跡が、「私たち」として一つにつながる時間となった。

 

学び合い、語り合い、一つになった最後の夜

 

午前に行われた、ソ・ヨンソクKAIST未来戦略研究センター長の「韓国の発展の原動力と未来国家発展戦略」と題した特別講演に続き、午後はユ・ホンジュン教授が「一足先にめぐる北朝鮮の文化遺産」と題した特別講演を行い、韓国と北朝鮮は決して切り離せないルーツを共有していることを文化的な観点から説明。ユ教授の長年のファンで、今回の講演を指折り数えて待っていたという諮問委員のイ・ジナさん(東南アジア西部協議会)が興奮気味に感想を語ってくれた。

 

「臨場感あふれる講演を通じて、北朝鮮の美しい自然と文化遺産に触れながら、今は行くことのできない地ですが、私たちは同じ文化を共有する一つの民族だということを心から感じました。いつか教授が訪ね歩かれた北朝鮮の山河を、自分の足で歩いてみたいと思いました。金剛山や白頭山はもちろん、教科書でしか見たことのない高句麗の遺跡を自分の目で見る日が来ることを願っています」

 

 

 

 

ユ・ホンジュン教授は、歴史や文化遺産に込められた平和の価値を語り、出席者との共感を築いた

 

講演後の歓送晩餐会では、 講演後の歓送晩餐会は、諮問委員たちが自ら才能を生かして準備した歌やダンス、マジックショーで彩られた。「シック」という言葉は、漢字で書くと「食口」(家族・仲間)、つまり「一緒にご飯を食べる口」という意味。3泊4日の間、食事を共にしながら心の距離を縮めた委員たちは、それぞれの地域での経験やこれからの決意を自由に語り合った。深夜まで時間を忘れて話し込み、この4日間を振り返りながら、それぞれの地域で明日を描き続けることを約束し合った。

 

 

 

出席者たちは、色とりどりのカードを使ったプログラムに参加し、さまざまな意見交換を行った

 

最終日の7月3日。委員たちは、坡州にある鰲頭山統一展望台や臨津閣ゴンドラ、ミュージアムヘイを訪れた。2.1km前方に広がる北朝鮮・開城市の景色を目に焼き付け、ミュージアムヘイでは韓国の技術力によって実現したメディアアートを鑑賞。北朝鮮との境界地域で分断の現実を目の当たりにし、故国の発展ぶりを実感する一日となった。

 

3泊4日の間、1023人の諮問委員は海外での公共外交活動にまつわる悩みを共有し、互いの経験から実践的な答えを導き出した。ユーラシアを越えて、世界約100カ国で韓半島平和の実現に取り組む民間外交官たち。彼らがそれぞれの地域で描く新たな平和の地図が、より鮮やかなものになることを期待したい。

 

 

 

 

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